犬は虫歯より歯周病になりやすい

2016年08月03日 09:42

犬は、ムシ歯に「なりにくい」いんですが、歯周病には「なりやすい」のです。その理由は3つあります。

■1つめは、人間と犬とでは口の中のpHが違うということです。人間は6.5~7と弱酸性~中性であるのに対して、犬はpH8~9と弱アルカリ性です。この弱アルカリ性である分、それだけムシ歯菌が繁殖しにくく、したがって、虫歯になりにくと言うわけです。

■2つめは、犬の唾液の中にはデンプンを糖に分解する時に必要なアミラーゼが存在しないことです。ムシ歯というのは、垢の中の細菌によって口の中の炭水化物(糖質)が発酵し、酸を作りだすことで歯を破壊していくために出来るのですが、犬の口の中にはそもそもアミラーゼ自体がないので、ムシ歯にはなりにくいのです。

■3つめは、歯の形が尖っているため、ムシ歯菌がたまりにくいのです。

 

それなら、犬は一生懸命歯みがきする必要がないと思ってしまいがちですが、ここに問題があるのです。

それは、犬の口の中が弱アルカリ性だということは、たしかに、ムシ歯にはなりにくいのですが、逆に歯石ができやすいということです。

しかも、歯石になるスピードは人間の約5倍と速く、人間では25日くらいかかるのに対して、犬は3日~5日で歯垢が歯石へと変わってしまいます。歯石をそのままにすれば、当然歯周病になってしまいます。

犬の歯の歯石を取るのは、動物病院での処置に頼るしかありません。そうしないためにも、毎日の家庭での歯みがきをはじめとしたオーラルケアで歯石を防ぐことが大切なのです。

ペット用酸素室「オーツーチャージ」で健康管理